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ケース11 倒産の怖さが身にしみている社長

ケース11 「倒産の怖さが身にしみている社長」

              業種:薬品販売業

              ガイド:(社)日本経営コーチ協会

 

 この会社は創業37年、社長が25歳のときに始めた会社である。排水処理関係の化学薬品をメーカーから仕入れて販売をしているが、創業37年たった今でも従業員は10人である。社長は地方の大地主の息子で、社長の父も会社を経営していたが倒産して、すべての財産をなくしたと聞く。この経験から社長の考え方は非常に堅実だ。

 

 創業5年目を迎え会社の経営が安定し始めたが、経理に不満を抱いていたころ、営業先で現在の総務部長と出会った。当時、総務部長は社内でもまだ若いのに総務全般を任されていた。社長と総務部長は意気投合し、総務部長はこの会社に転職したのであった。今では、社長の販売能力と総務部長の管理能力を生かして二人で会社を切り盛りしている。二人はお互いの職分を冒さず、自分の領域で思う存分能力を発揮し、現在では年商は10億にまもなく届く勢いで、優良企業である。

 

 当事務所との係わりにおいては、毎月の監査はもとより、決算においては3ヶ月前から決算対策をおこなう、今では1回だが過去に3回という時もあった。決算予測の結果により株の売却、決算賞与、債務免除通知などの手を打つ、まことに会計事務所をうまく活用する会社である。もちろん財務内容は、そこそこの役員報酬を取っていながら常に黒字である。実に堅実な経営である。


掲載日:2008年12月17日

投稿者:事務局