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ケース8 人の良さが放漫経営を助長し、会社をつぶす
ケース8 「人の良さが放漫経営を助長し、会社をつぶす!」
ガイド:(社)日本経営コーチ協会
この会社は、かつては年商10億円を超える中小スーパーを営んでいた。地元でも名士で名の通った先代経営者の亡き後、奥様と長男とで後を引き継いで頑張っていた。しかし大手の安売り店の進出や不景気の影響もあり、年々、売上は減少し、いつしか、最盛期の半分以下にまで売上が落ち込むようになった。
なんとか売上を上げようとした結果、安売りを重ね、十分な粗利が獲得できず、固定経費がまかなえない有様となってしまう。当然、利益が確保できないため資金不足となった。そして日々の運転は安易に融資に頼ることを重ねていた。とうとう返す当てもないほど借り入れてしまう。その後、銀行からは、返済猶予を受けるが、営業キャッシュフローがプラスにならない状態が続いていた。また、親子間の意思疎通がうまくいっておらず、売上向上等に対しての有効な手だてを打てないままであった。当事務所には、金融機関からの融資が思うように借りられなくなった段階で今後の対応策について相談にきた。調査してみると、絵に描いたような人の良い経営で、売掛先からの支払い延期依頼に快く応じていた為、回収が困難な売掛金が数千万円にもなっていた事も資金繰り悪化の原因である事が判明した。
そうこうするうちに経理担当者は資金のやり繰りに翻弄され、やがてノイローゼになってしまう。徐々に会社を休みがちとなり、ついには、ほとんど出社できない状態に陥ってしまう。そんな状態になっても、社長は経理不在の状態を放置したままであった。その結果、1年間まったく経理が滞ってしまい、決算を組むこともできず、ついには破産に追い込まれることとなった。
誠実な経営は当然評価されるべきものですが、行き過ぎた人の良さは会社経営を危うくさせます。売掛金がきちんと回収さえ出来ていれば高い金利を払って借り入れを起こす必要もありませんでした。キャッシュフロー経営をしっかりと身につけていれば、早い手当が出来ていたかも知れません。
会社の現状把握が十分にできず、いつか良くなるだろうといった甘い予測で、現状を打開する意識に乏しいと、ついにはすべてを失うことにもなりかねない、典型的な事例であった。
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掲載日:2008年12月17日
投稿者:事務局















