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ケース9 言いにくいことを言ってくれる社員がいますか
ケース9 「言いにくいことを言ってくれる社員がいますか?」
ガイド:(社)日本経営コーチ協会
この会社は法人を相手とする保険代理店のため、資金がショートしやすかった。大きな保険契約が成約すれば、大きなお金が入る。が、そのお金が底をつくと、たちまち資金繰りが苦しくなる状況が続いていた。
そんな時、社長は、いつもお金を借りていた。知人の会社に、「あと3ヶ月先に入る保険の手数料があるので、そのときまで貸してほしい」と借りたこともある。あろうことか、30年の付き合いになる自社の社員にも借りていた。年末も押し迫って残すところ1週間となった日、社長はまた友人にお金を借りに行った。しかし、今回ばかりは貸してもらえなかった。その知人の会社は賞与を出したばかり、更に12月決算ということで、あと残っているお金は2月の納税資金であり、貸せるお金は無いとのことだった。社長は家に帰り、今までいい格好しか見せてこなかった妻に全てを話し、年末のお金は奥さんに用立ててもらった。
会社に戻ると、社員に言われた。「どうして社長はすぐ人にお金を借りようとするんですか?人にばっかり頼っていないで、どうして自分でがんばろうとしないんですか?うちの会社だけでがんばりましょうよ。今の営業の仕方じゃダメだと思うし、お金の使い方ももっと考えるべきです。自分達でどうにかしましょうよ。」この社員の言葉で社長は目が覚めた。
この社員は社長の知人に言った。「お金を貸さないでくれて、ありがとうございました。こういう状況にでもならなければ、一従業員の私が社長に進言するなどできませんでした。このところどんどんおかしくなってくる会社と社長に言いたかったんですが、言えずにいました。これで社長は考え直して、以前の社長に戻ってくれると思います。あの一件以来、昔の社長のように頑張ってくれています。本当にありがとうございました。」彼らは今、全社一丸となってがんばっている。
資金繰りは今でも楽とは言えませんが、会社が一つにまとまれば、いままでになかった力が出てくることでしょう。
掲載日:2008年12月17日
投稿者:事務局















